がんばらないでうまくなって、優勝までした田村尚之プロのクラブセッティングから考える
先日、富士フィルムシニアチャンピオンシップで優勝した田村尚之選手、スイングも超個性派ですが、クラブセッティングも考えさせられるモノがあります。
スイングは超個性派、オープンスタンス、ドライバーなのにボールはスタンスの真ん中、アップライトなスイング。
クラブもさぞかし個性的なのかと思いきや、随所にこだわりが感じられるセットではありますが、アマチュアにも真似できるセッティングでした。
田村選手のクラブセッティングはこだわりだらけ
1W:TRPX D-013 ドライバー 8°
(シャフト:TRPX Xanadu/X/45.5インチ)
3W:ナイキゴルフ T-40ツアー FW 13°
5W:ナイキゴルフ T-40ツアー FW 19°
It3:キャスコ スーパービックハイテン TARO 20°
4I~PW:ヤマハ インプレスX Vフォージド ツアーモデル
W:フォーティーン DJ-11 ウェッジ 52°
W:フォーティーン DJ-11 ウェッジ 57°
P:オデッセイ ブラックシーリーズiX 2・Ball
ドライバーこそ田村尚之選手が監修したシャフトを挿入した新しめのクラブを使っていますが、その他のクラブは最新モデルではありません。
スプーンは10年以上前のモデル、アイアンも5年以上前のモデル、パターも同じく5年以上前のモデルになっています。
いずれも中古ショップにいけば、格安で売っているモデルではないでしょうか?
パターはゴルファーのフィーリングに合うものを使う事が多いので、古いモデルが使われる事も多いですがアイアンとスプーンはかなりびっくりですね。
プロゴルファーの中には、スプーンは長年同じモデルを愛用する選手が多いのも事実です。
谷口徹選手や手嶋多一選手が有名ですね。手嶋多一選手のスプーンは壊れたらメーカーにも在庫がないようです。
何故プロは古めのFWを選ぶのか
プロはFWを選ぶ時に吹き上がらないクラブを好みます。ヘッドスピードの速いプロはどうしても吹き上がり気味になってしまうからです。吹き上がらないようにするには低重心のクラブを使うことが必要になってきます。FWでは低重心のクラブは古いモデルに多いのです。
低重心のFWをアマチュアが使うとしたら、狭いホールなどの刻み用にするといいですね。ランが出ますし、球は低くなるので狙い撃ち感がでます。
ただし、地面から打つのは少ししんどいかもしれないですね。プロのようなヘッドスピードがあればキャリーがでますが、アマチュアのヘッドスピードであれば、球は上がらない可能性が高いです。
ナイキのT40ツアーは、かなり古いモデルなので中古ショップで見つけるのは難しいですが、実勢価格は3000円くらいなので、見つけたら試し買してもいいかもしれません。
格安クラブとして雑においてあるかもしれませんよ。
ただし、傷とかには目をつぶらないといけないですけど
ナイキT-40と同じように低重心のスプーンは?
ゴルフクラブは特性さえ理解すれば古いモデルでも充分使えます。
田村尚之選手の使用しているTー40はさすがに古すぎるので程度のいいものを購入するのは難しいですが、チョイ古で同じようなFWはあります。
代表的なのはテーラーメイドのロケットボールズ、キャロウェイのXホットです。
この両モデルは大流行しました。しかしながら、ヘッドスピードの遅いゴルファーが使いきれずに手放したために中古市場ではたくさん出回っています。
価格も1万円前後で購入できます。ティショットで使うなど用途を決めれば、ランも稼げるスプーンとして重宝するかもしれません。
それにしても、田村尚之選手、サラリーマンの星としてこれからも頑張って欲しいですね。
優勝のコメントもいつも通り脱力系でした。気張らずに次の優勝を目指してください。
以前紹介した田村尚之選手の著書にはクラブへのこだわりも書いてありました。
アプローチがロブなのでソールが平らなものでないといけないなど。自分自身のスイング理論に合うクラブを選択するこだわりが感じられました。